GNSS Study

波の基礎からGNSS受信機の中身まで、スライダーを動かして学ぶインタラクティブ教材集。左のメニュー(スマホは左上の☰)を上から順にたどるのがおすすめの学習ルートです。

STEP 0GNSSとは — まずは全体像から

  1. 01 そもそもGNSSとは?

    「GPSは知ってるけどGNSSは?」から。GPS・Galileo・BeiDou・QZSSなど各国のシステムの関係、位置がわかる仕組み、身近な使われ方を、動く図でざっくりつかむ。

STEP 1基礎 — 電波と測位の道具箱をそろえる

  1. 02 波の基礎

    y = A sin(2πft + φ)。振幅・周波数・位相をスライダーで動かし、重ね合わせ・うなり・高調波を観察。すべての出発点。

  2. 03 時間と時計

    1μs = 300m。時計の誤差が距離の誤差になる世界を、時計ドリフトレースと相対論の話で体感。GNSSは時計のシステム。

  3. 04 dBと信号強度

    −130dBmってどのくらい? dB変換器とリンクバジェットで、雑音の下の信号を受信する仕組みを学ぶ。

  4. 05 変調の基礎(AM/FM/PSK)

    情報を波のどこに乗せるか。3方式をアニメーションで見比べ、GNSSがBPSKを選んだ理由まで。

  5. 06 座標と高さの基礎

    楕円体・ジオイド・標高の関係(GPSの高さが地図とズレる理由)、緯度の正体、ECEF座標。測位結果を正しく読む準備。

STEP 2GNSSのしくみ — 衛星からPCまで

  1. 07 GNSS衛星信号シミュレーター

    空から降る衛星電波(GPS+QZSS)。衛星数・ビルの遮蔽・マルチパス、L1/L2/L5/L6の違いを動かして学ぶ。

  2. 08 周波数帯マップ

    各国GNSSの周波数帯をひとつの軸で比較。共用周波数と独自バンドが一目でわかる。

  3. 09 L1 C/A信号の構造

    搬送波 × PRNコード × 航法メッセージ。3層の波形ズームとブロック図で、スペクトラム拡散とBPSKの意味を知る。

  4. 10 スペクトルで見るGPS信号

    スペアナにGPSを映すとどう見えるか。sinc²の台形が雑音に沈む様子、C/AとP(Y)の重なり、FM放送との違いをグラフで。

  5. 11 航法メッセージ

    LNAV/CNAV/CNAV-2をビット単位で表示。時計・エフェメリス・アルマナックをGPSとQZSSで並べて比較。

  6. 12 擬似距離とドップラー

    コード相関で遅延を自分で見つけ、時計誤差が「擬似」距離を生む様子と、通過衛星のドップラーS字カーブを体験。

  7. 13 時刻同期

    なぜ測位の話に時計が出てくるのか。衛星のルビジウム/セシウム原子時計、時計くらべシミュレーター、GPS時刻とUTC・うるう秒、そして携帯基地局・電力網・金融など「時刻を配る」ユースケース。

  8. 14 誤差と補正

    衛星クロック・電離層・対流圏などの誤差を、放送暦・2周波・SBAS・RTK/PPP/CLASのトグルで消していく。数mからcmまで、補正の効きを体感。

  9. 15 高精度測位

    cm〜mm級への2つの壁。搬送波位相と整数アンビギュイティ(フロート→フィックス)、サイクルスリップの検出・修復をインタラクティブで。RTK/PPP/PPP-RTKの違いも整理。

  10. 16 受信の流れ — 衛星からPCまで

    アンテナ・LNA・GNSSモジュール内部(捕捉・追尾・復号・補正・PVT)からNMEA出力まで、データの旅の総まとめ。

  11. 17 受信機の中身

    受信機を分解して部品ごとに解説。心臓部の「チャンネル×相関器(Early/Prompt/Late)」をスライダーで動かし、DLLがコード位相をロックする仕組みを体感。受信機の種類・スペックも。

  12. 18 アンテナ

    なぜ右円偏波・半球パターンなのか、パッチ/ヘリカル/チョークリング、八木が使われない理由。妨害に強いアレイ(CRPA)のヌルステアリングをインタラクティブで動かす。

  13. 19 QZSS みちびき

    八の字軌道のアニメーションで日本の真上に居座る仕組みを見る。信号認証・災危通報・CLASなど独自サービスと、NavICと並ぶリージョナルGNSSの位置づけ。

STEP 3SDR実践 — 自分の手でGNSS信号を扱う

  1. 20 SDR入門とボード図鑑

    ソフトウェア無線とは何か。USRP・bladeRF・ADALM-Pluto・LimeSDR・HackRF Oneなど定番ボードを周波数カバレッジ図と比較表で知る。

  2. 21 SDRとスペクトル

    LimeSDR XTRX(LMS7002M)でGPS L1(1575.42 MHz)を受信したときの見え方。信号源・アッテネータ・RXゲインを変え、雑音床とADCフルスケールの間に信号を収める感覚をつかむ。

  3. 22 SDRでGNSS信号を送る

    LimeSDR XTRX / Mini 2.0 でGPS・QZSSのL1 C/Aを生成。送信リンクバジェットで「実衛星相当の−130dBm」に落とす減衰設計と法令上の注意を学ぶ。

STEP 4脅威と対策 — GNSSはどう騙されるか

  1. 23 ジャミング・スプーフィング・ミーコニング

    3つの脅威で受信機に何が起きるかをシミュレーターで観察し、C/N₀・AGC・位置の症状から攻撃を見分ける方法と、多周波・CRPA・信号認証などの対策を学ぶ。

STEP 5GNSSの代替 — GNSSが使えないときのPNT

  1. 24 GNSSの代替(概要)

    なぜ代替が要るのか(GNSSの弱点)、PNT(位置・航法・時刻)という考え方、代替手段の一覧と比較表。強靭なPNTへの入口。

  2. 25 LEO-PNT(低軌道測位)

    GNSSより桁違いに低い高度を飛ぶ衛星で測位。高度を変えて信号強度の違いを見るシミュレーター、Xona/Iridium STLなどの取り組み。

  3. 26 慣性航法(INS / IMU)

    加速度計とジャイロで電波なしに自立測位。GNSS途絶からの経過でドリフトが育つ様子をシミュレーターで、GNSS/INS統合まで。

  4. 27 地上系電波(eLoran 等)

    地上の大電力送信局から強力な長波を放送。妨害に強く独立した、時刻配信のバックアップにもなる代替。

  5. 28 環境標定(VPS / 地図照合)

    カメラ・LiDAR・地磁気・Wi-Fiで「見えているもの」を地図と照合。GNSSが苦手な屋内・都市に強い。

  6. 29 信号機会測位(SoOP)

    Starlinkや携帯・TVなど「測位用でない電波」を測位に流用する研究的手法。LEO-PNTとの違いも。

STEP 6ツール — 自分で触るための道具

  1. 30 測位系オープンソース一覧

    GNSS-SDR・PocketSDR・RTKLIB・gps-sdr-simなど、受信・測位・信号生成の定番ツールを用途別に整理。何ができるソフトかがひと目でわかる。

🧭 付録 · 座標系 — 測地座標(LLH)・WGS84 ECEF・局地座標(ENU/NED)・軌道座標(RTN) を3D図と表で整理。

📖 付録 · 用語集 — 同じ意味で呼び方が複数ある用語(PRN=拡散符号=スードランダムナンバー など)を並べて引けます。検索・カテゴリ絞り込み付き、日本語のみ。

🚀 番外編 · ロケットGNSSラボ — 打上げ〜着水の弾道飛行で、機体のGNSS受信(遮蔽・マルチパス・電離層・複数アンテナ)がどう変わるかを可視化。日本語のみ。

追加予定: フーリエ変換、アンテナと伝搬 など。リクエスト歓迎。