受信の流れ — 衛星からPCまで
L1 C/Aの電波が位置になってPCに届くまでの全行程。ブロックをクリックすると解説が出ます
「アンテナ+GNSSモジュール+PC」という構成について
市販のGNSS受信機(u-bloxモジュール、スマホ内蔵チップなど)は、この図の「LNA以降〜プロトコル出力」までを1チップ〜1モジュールに収めています。アクティブアンテナを使う場合はアンテナ側にLNAが内蔵され、同軸ケーブルの損失に負けない信号でモジュールへ渡します。
PC側は基本的に「完成品の位置」を受け取るだけですが、RTKLIBのようなソフトでは観測量(擬似距離・搬送波位相・ドップラー)を生データで受け取り、PC側で高精度測位を計算することもできます。u-bloxのUBX-RXM-RAWXなどがその生データです。
補正はどこで効いているのか(L1 C/A単独測位の場合)
単独測位(スタンドアロン)でも、実は補正だらけです: 衛星時計誤差は航法メッセージのaf0/af1/af2で、電離層は放送Klobucharモデルで(およそ半分しか取れない)、対流圏は受信機内の標準モデルで補正されます。これらはすべてPVT計算の直前、擬似距離を「掃除」する段階で適用されます。
さらに精度を上げる外部補正として、QZSSのL1S(サブメータ級補強・日本域)、SBAS、ネット経由のRTK補正(cm級)などがあり、対応受信機なら同じ「補正処理」段に追加投入されます。QZSSのL1SはL1 C/Aと同じ周波数・同じ変調で飛んでくるので、アンテナもRF部もそのまま使えるのが賢いところです。